2010.7
能仁洋次

 「まだ腕に力が入っているよ」「もっと肩の力を抜いて」先生や有段者の方々からこのような指導をまだまだ受けます。合気道は筋力や体力に頼ることのない武道で、体の小さい私が合気道を始めた理由の一つでもあります。稽古は老若男女問わず、また中学・高校生とも一緒に行いますが、私より力のない高校生でも技がうまく決まれば、あっという間に投げられます。力だけではないことを感じさせられる瞬間です。この「力を抜く」ことがとても難しく、合気道を始めて5年経ちますが未だに満足のいくことはなく稽古のたびに悩むこともあります。しかし、分からない技やこつを優しく丁寧に教えていただける先生や有段者の方々、また初段を目指して頑張るみなさんと一緒に汗をかくことで、これからももっと頑張ろうという気持ちになり、稽古に来て本当に良かったと思います。稽古が終わり更衣室でみなさんと和気あいあいと着替えながら話をしていると気分もリフレッシュし1週間の疲れが一気に取れます。そして毎週土曜日の稽古が日々の生活リズムの一つになっていき、稽古に行かないと気持ちが落ち着かなくなるまでになりました。
 また、稽古の始めに先生がお話しをされます。中・高校生も一緒に稽古をしており、父・母の日の時期であれば親への感謝の気持ち、進級・進学の季節であれば新しい目標へチャレンジすることの大切さ等々、技を習得することはもちろんですが、それ以外の大切なこと、大人になり忘れかけていたこと、そして人として大切なことを稽古の中で思い出させてもらえます。大人になると自分自身を指導してくれる人はほとんどいません。そんな有難さを感じながら稽古ができることも5年間続けられた理由でもあります。
「まずは初段」を目標に稽古に励んできましたが、いざ初段の審査を受けてみると、まだまだ自分自身に対する物足りなさを技術面・精神面の両方で感じます。「脱力」そして「向上心を持って」今後も稽古に励み、心身ともに鍛えていきたいと思います。先生、先輩方そして会員のみなさん、これからもよろしくお願いいたします。